本日卒業式を迎えられた渋渋19期生の皆さま、ご卒業おめでとうございます。
今年の卒業式は例年とは異なった景色の広がる式になったことと思います、なんだか”特別”ですね。
21世紀に生まれた初めての世代。東京ディズニーシーやUSJの開園もこの年でした。9.11があったのもこの年でしたね。あのぶかぶかの制服を着た中学生になりたての時に消費税は8%に上がり、6年間の自調自考の時を重ね、いざ入試に向き合うときになれば大学入学共通テストで話題になり、ついには卒業を控えた2020年初頭、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で最後の学園生活は想いとは別に幕を閉じられ。今日、通常とは違う卒業式を迎えられました。
全て不可抗力。
日本有数の超難関な中学受験を乗り越え今の渋谷教育学園渋谷に入学し、素晴らしい仲間、友人、先生や学園関係者の皆さまと渋谷という街で6年間過ごされたあなた達は、優秀です。12歳の時に思った方が多かったことでしょう?努力すれば叶う、と。そしてこれからも大抵のことは叶います、今想像できていることは、叶います、なれます。
不可抗力で起こった”特別”に負けないで糧にして欲しい、それもすぐに。
なんでもできると思ってる人間の中に”不可抗力”を知っている、があること。これ以上の強みを、少なくとも私は知りません。
(「自分で自分のこと特別だと思い込む」は別の話で。)
21世紀に生まれた初めての世代、令和初の卒業生。そんな”特別”を持つ皆さまとお会いできる日を楽しみにしております。
2020年3月4日
渋谷教育学園渋谷中学高等学校
一期卒業生 伊藤洸太