とにかく人が好きなんです。

7期生 大槻 開
「マーケティングストラテジストという肩書で、マーケティングのコンサルティング」全く分からない、どうしよう。率直な私の感想笑 お会いしてすぐ謎は解ける、話すのが早くとても聞き上手で、話すのが好き。「悩みを聞き課題を整理し解決するお手伝い」という仕事内容はまさに彼にぴったりだなと。とにかく"好き"で充実している想いの溢れ出そうなインタビューです!

今どんなことをされていますか?

現在、株式会社デジタルインテリジェンスという会社でマーケティングストラテジストという肩書で、マーケティングのコンサルティングをしています。具体的には、皆さんが普段目にする商品やサービス、それを作ったり提供している会社の主に広告やマーケティングの部門で業務をしている方々の悩みを聞き、課題を整理し、解決するためのお手伝いをしています。少し具体的にお話します。

私の携わっている広告は、TVCMやインターネット上で見かけるバナー、Youtubeの見たい動画の前に流れる広告動画などになります。マーケティングはもう少し広義の領域で、世の中にいる皆さん、企業からしたら商品やサービスを買ってくれる、使ってくれるお客様にその商品やサービスをもっと使ってもらえるように、もっと好きになってもらえるようにと考えて、アクションを起こすことです。

広告やマーケティング部門で業務をしているひとは、人の心や行動を分析して、動かすためにはどうしたらいいか、人のことを徹底的に考えています。ただ、最近はちょっとそれが難しいんです。

昨年(2016年)にヤフージャパンが20周年ということでキャンペーンを行いました。皆さんがもはや空気のように接しているインターネットがみんなの手元に届くようになり始めて20年が経ったと思っていただければいいかと思います。その間にPCの処理性能が上がり、情報通信回線の進化があり、様々な装置の小型化が進み、いまスマートフォンが皆さんの手元に当然のようにあります。そんな小さなデバイスでも自由に高画質の写真が撮れて、テレビ電話ができ、映画が見れたりしています。皆さんが触れることのできる情報が莫大に増えました。それも日々増え続けています。そうすると、企業が情報を届けたい!と思っても、埋もれてしまったり、そもそも届かなかったり。どうしようと。

じゃあ、日々進化しているテクノロジーを存分に使って、情報に溺れてジタバタするのではなく、人の心や行動を膨大な情報を使って分析して、ちゃーんと語りかけられるようにする、そのための方法や考え方を企業の皆さんと考えていくのが僕の仕事です。

就職先としては大手企業も考えましたが、うちの代表をはじめ、最先端をすごいスピードで考えるながら突っ走っているプロフェッショナルなメンバーに魅力を感じ、今の会社に飛び込みました。仕事の核となっていることですが、ずっと子どもの頃から、人の気持ちや、行動のことを考えるのが好きだった気がします。

渋渋時代に経験・体験し思い出深いものを教えてください。

とにかく人が好きなんです。街行く人でも、親しい人でも、どんな気持ちで、どんなことを考えてて、どういうものに興味があるんだろう。どんなとき機嫌が悪くなって、どんなとき笑顔でいるんだろって、僕は興味深々です。

多分、その興味深々のスタートは海外で暮らしていて、喋るよりも周りをみることや、割りと大人が周りにいて様子を見たりする感覚から始まったように思います。 強く意識したのは中学生2年生の時に担任だった新井春美先生の言葉でした。 クラスが落ち着きがない時期があり、面談時に何故先生は注意してくれないんですか?って不満を言ったんです。すると「注意できる範囲がある。それ以外の範囲でどう注意したら良いと思う?気がついた時、あなたも注意してみなさい。あなたのクラスでもあるのだから。」と言って…そうか、先生も人間なんだ!ってなんとなく初めて気づいたんです。先生も同じ子どもだったし、学校に雇われているし、体調悪いときもあるし、不機嫌なときもあるし、好き嫌いもあるよなって。それから先生って普段なに考えてるんだろう。先生の視点ってどんな景色なんだろう。と視点を変えて、相手の疑似体験をしてみる感覚がなんとなく芽生えてきました。

そうなると他の人が考えてること、なにか行動したことの理由とか、考えだすとわくわくして止まらなくなるんですよね。

当たり前なのですが渋渋って学校も、色んな考えや色んな立場の人で成り立っているのが分かってきて、7期生という学年の特殊性がすごく素敵なんじゃないかと思い始めてきたのです。7期生は中高一貫に渋渋が転じて、中学1年生から高校3年生まで経験をした、渋渋の2順目の1期生ということなります。今まではすべてが初めてで毎年ゼロから作るものばかりだったと思います。でも僕らはその1巡目で作られたものを、もう少し良くできることはないかなぁとか、こう出来たらもっと楽しいし成長できるのになぁ、と贅沢にも思える学年だったんです。 もちろんそうしていると、先輩方や先生方から、変えてはいけないポイントも教えてもらいますし、まさに温故知新を日々繰り返す貴重な経験をしていたと思います。

僕としては、人間っておもしろい、渋渋っておもしろい、7期っておもしろいってことに気付いてしまったので、7期生みんなの最高に賢く、最高にかっこいいパワーを周りの人にもっと知ってもらいたくて仕方ありませんでした。色んな企画を出しては、ボツになったりボツになったり、でも、最終的に高校3年生の飛龍祭で、高校3年生全員参加の超豪華企画を行いました。【七期一同】という団体名で、もう7期生の一人一人が持っている力を全部ぶち込んでしまおうと、サーカスをテーマにした劇あり、パフォーマンスあり、生演奏あり、歌あり、笑いあり涙ありのショーをしました。もちろん脚本もそういうのを考えるのが得意な脚本チームが作って。高校3年生の受験まっしぐらの時期に余計なことをしたかもしれないと思うこともありますが、7期生の素敵さをもっと多くの人に見せたくて我慢ができなかったんです。幸い、形は少しづつ変化しているのかもしれませんが、後輩たちもこの伝統が残っているようです。伝統に残るすべてがいいと思いませんので、そろそろやりたくないって期が出てきてもいいのではないでしょうか笑 本当に見てくれたお客さんにも、支えてくれた先生方も、そして7期のみんなに感謝というか、感動して、言葉にならない気持ちが今でも続いています。

叶えたい夢や目標、在校生に向けてのメッセージを。

叶えたい目標。もっと多くの人にあって、もっと色んな視点でモノを見たいということでしょうか。またもっと人のこと考えることっておもしろいって気持ちを広めたい気もします。

だから在校生の皆さんは、色々な人と話そう、それも深く。周りをみよう。

渋谷に学校があることも渋渋を最強にしているポイントです。こんなに通学路にお店があって、人がいる学校ほかにないんじゃないですか?スクランブル交差点を毎日通る、原宿/表参道を毎日通る6年間って結構特殊なんですよ。渋谷の空気を吸って、渋谷の変わること変わらないことをしっかり見つめて、自分はどう変化していこう、自分の変わらない気持ちってなんだろうって。ちょっと考えてみてもいいかもしれませんね。

人物紹介
7期生 大槻 開
青山学院大学経営学部マーケティング学科を卒業後、株式会社デジタルインテリジェンスにてマーケティングストラテジストとして勤務。日々進化するテクノロジーを活用したマーケティングのノウハウを武器に、企業の問題解決に取り組む。

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